腐食防止

シュトイテでは、特殊なコーティング技術やエンクロージャ素材により、高いレベルで腐食を防ぐスイッチとセンサを数十年にわたり、製造開発しています。

課題への取り組み

進行性の腐食の兆候が機械に見られる場合、機能に影響を与え始めると同時にすぐに非常に危険な状態になることがあります。多くの産業アプリケーションで、すべての機械やシステムの部品は常に腐食のリスクを抱えています。たとえば、食肉加工産業では極めて湿度が高かったり、刺激の強い洗浄液が使用されたりします。バルク材を扱う産業では苛性肥料が使用されています。また造船や港湾技術では塩水や水しぶきに常にさらされています。

腐食は金属が水素、酸素やバクテリアに反応することで起こります。プロセスとしての腐食自体を防ぐことはできません。ただし、適切な対策を講じることで、腐食損傷が発生する前に、特定の製品の耐用年数を保証することができます。使用される素材とコーティングの特性は、腐食損傷が発生するかどうか、また、どれくらい早く発生するかを決める重要なファクターです。

シュトイテの専門知識

スイッチとセンサの技術的な寿命は、確実な腐食防止により実現されます。過酷な周囲環境でも腐食耐性が保証されるように、シュトイテは特殊コーティングや非腐食性素材を使用した製品を製造開発しています。

産業用コンポーネントの多くはオプションで、アルミダイキャストまたは熱硬化性樹脂エンクロージャでご用意できます。アルミニウムタイプは、極めて堅牢で、多層コーティング(不働態化、プライマー、パウダーコーティング)により、高い腐食耐性を誇ります。耐衝撃性がある熱硬化性エンクロージャは、完全な腐食耐性も兼ね揃え、刺激の強い薬液や周囲環境での使用にも適しています。両タイプとも、ネジや接続部品はステンレス鋼製です。

沖合でのアプリケーションや極めて劣悪な周囲環境での数多くのプロジェクトを実現してきたという数十年の経験により、腐食防止はシュトイテのコア・コンピタンスのひとつとなってきました。シュトイテの堅牢なスイッチとセンサは、異なるエンクロージャ素材や特殊コーティング技術により、高い腐食耐性を誇り、複雑なアプリケーション分野での使用に適しています。

ZS 92シリーズは腐食知らず

ZS 92シリーズは極めて劣悪な周囲環境での使用のために開発されました。この非常停止ロープスイッチとベルトアライメント(蛇行検知)スイッチは、オプションで堅牢なアルミダイキャストまたは耐衝撃性のある熱硬化性エンクロージャでの用意が可能です。ZS 92シリーズは、コンベアの監視など、複雑なアプリケーション分野での使用に適しています。

多層コーティング

シュトイテがスイッチ機器に採用しているコーティング技術は高レベルの腐食耐性を誇ります。コーティングは3段階で行われます。

  1. 不動態化:金属の表面を、DIN EN 12487 および DIN 50939に基づき、クロメートメッキおよびパシベート処理します。
  2. プライマー:プライマーを使用して2回目の表面コーティングが施されます。
  3. パウダーコーティング:ESDパウダーコーティングでコーティング処理が完了します。

塗料密着性

確実な塗料接着品質とスイッチ機器の完全な機能を保証するために、数種類の製品が北海のヘルゴランド島での特殊なフィールドテストを受けます。テストとして、製品は 1 年以上海洋環境条件にさらされます。ゾーン分類は以下の通りです。

  1. 海洋雰囲気ゾーン
  2. 水しぶきゾーン - テスト時の製品設置位置
  3. 潮ゾーン
  4. 海中ゾーン

シュトイテの実験室での塩水噴霧テスト

シュトイテの自社実験室では、規格に基づいたテストを行い、スイッチとセンサのコーティングの信頼性と機能性を確認しています。

電気機器のコーティングをテストするためのさまざまな産業規格があります。DIN EN ISO 9227に基づいた簡易的な塩水噴霧テストやIEC/EN 60068-2-52に基づいた数週間にわたるサイクル塩水噴霧テストなどです。再現性を持たせ、常に結果を比較できるように、これらの規格ではすべて同一の実験室のコンディションを設定しています。これは、残念ながら実践とは直接的な関係がほとんどありません。そのためにDNVなどのいくつかの認証機関は、特殊なアプリケーション分野において、コーディングだけでなく電気機器の機能もテストするために、それぞれが同意する独自の規格の作成を目指しています。

当社の製品