バルク産業向けの特別な取り組み
微粉であれ、粗粒であれ、バルクは、密度、表面、およびサイズが異なるため、流動挙動も異なります。腐食性のものや、極端な量の粉塵を出すもの、また空気との接触により爆発する危険性を持つものもあります。
設備の安全性、そして機械や作業者を守るためには、最適なコンポーネントとスイッチを使用し、上記のような過酷環境に耐えうるものでなければなりません。同時に、IP規格や防爆規制の厳しい要求を満たさなくてはなりません。
ヨーロッパと国際的規格や規制の認証を受けた当社の製品は、バルク産業の厳しい要求を満たしており、機械や設備の安全性を確実なものとすることが可能です。
安全第一:信頼性の高いスイッチ
当社の多彩な取り揃えの製品は、製品により異なりますが、防爆ゾーン1、2、21と22に関してヨーロッパおよび国際的規格や規制(ATEX, IECEx, cCSAus, INMETRO, CCC, UKEx)の認証を受けており、バルク産業の過酷な環境に最適なものです。
防爆型ソレノイドインターロック、防爆型安全スイッチや防爆型安全センサなど、腐食耐性を持った防爆型製品は、可燃性の高い粉の加工や輸送、保管にも安心して使用でき、粉塵の多い爆発環境での作業工程や、作業者に対する安全が保証されます。
製品の機能性と品質を何年にもわたって保証するために、当社のスイッチは4週間の間、人工気候テストチェンバーに設置され、人工的に約10年分経年します。さらに防爆ゾーン1、2(ガス)またはゾーン21、22(粉塵)で使用される製品は機械的強度を確かめるために、衝撃テストを受けます。定義された高さから7Jで硬化鋼製の試験質量が製品に落下するというテストです。
社内ラボでの製品の安全性テスト
バルク産業の特別な要件に合わせて最適なスイッチとセンサを製造するために、製品は社内のラボでテストされます。 DIN EN 60529 (IP5X / IP6X)、ISO 20653 (IP5KX / IP6KX)そしてSAE J 575などの規格のテストのために、ダスト装置を使って同じような環境を作ります。IP保護クラスで定義されているのは、充電部への接触や水の混入などです。バルク産業で使用される製品には、IP6X 保護が必要です。
テストチェンバーに置かれるエンクロージャ内の圧力は、バキュームポンプにより周囲圧力よりも低く保たれます。目的は、エンクロージャの容積の80倍に相当する風量をエンクロージャ内に吸い込むことです。一方、ダスト装置はテストチェンバー内で回転し、タルカムパウダーを噴霧します。試験媒体として 2.5 kg の タルカム 22/HK を使用します。
ダストチェンバーの内部真空ポンプは、テストサンプルのケーブルエントリから接続されます。真空ポンプは、約 20 hPaの負圧が達成されるように調整されます。